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ギターアンプ
■ Mesa/Boogie [ The Single Rectifier Solo 50 Series 2 ]


 


○50 Watts, Class A/B Power
○2x6L6, 5x12AX7 ○2 Channels, 5 Modes

   
    


メサブギーで大ヒットだったDual Rectifierの弟分である50Wアンプ
・・・姉妹モデルでありながらこちらはかなりマイナーな上、Dualレクティ愛好家には偽物扱いされていたり(涙)個人的にはクリーン綺麗だし、歪みもバリッと出るし、家で弾く分には良いモデルだと思ってます。

手持ちのコンボアンプのスピーカーSeventy80で音出し。
Seventy80&セミクローズドなお陰がクリーンが張りと温かみの共存でかなり好き、ただしDriveチャンネルでHM系のギターリフを弾くと
・・・音の締まりが出るVintage30欲しいです。

アンプ自体はフロントパネルがDual Rectifierと一緒であっても裏側を見て分かる通り、トランスの位置が違かったり、何よりレクティファイアーの名称が物語る整流部はダイオードOnlyなので、実際は結構違うアンプだと思ってます。

僕のマンション6畳部屋サウンドセッティングは

○Cleanチャンネル=Clean ([Gain]/11:30 [Master]/9:15)
○Driveチャンネル =Vintage ([Gain]/10:30 [Master]/10:30)

で、平日は夜10時前までなら音出せてます。
そこら辺は50Wアンプであることと、Outputが最終マスターチャンネルなんで、音量調整が結構楽です。

〜サウンド特徴〜

クリーンリーンは中々綺麗
音色作りの決め手はトレブルノブ(信号がゲインの次に入ってくるから)
ミッドノブが激強、12時以降は「これぞレクティファイアー」という感じにギャンギャンなコンプ感のサウンドに変貌します。
○Vintageモードでもゲインとミッドを上げるとレクティ特有の音が出る
Modanモードは逆にレクティ特有の音しかでない(何でもコンプがかかりまくる)
○Driveチャンネルは何度もプリ管に信号がループさせる為か、
出音はかなり遅い。同時に音もギュウギュウにコンプレッションした印象を受ける。(マーシャルのJVM800とかとは正反対)
○パワー管をEL34にした場合、各弦の音が更にパラン・パランと歪みやすくなる印象。(Dualレクティのラウド系な音や、ブリティッシュアンプのクランチクリーンを求める方はこっち側かな?)

総評としては、

やはりシングルレクティであってもコンプ感が凄く強い。
デュアルレクティのような低音を求める方は肩すかしだろうが、それでもNomadoやFと比べると断然低音が効く。
リバーブが搭載されてないが、リバーブ不要と思わせるくらい音圧から来る残響音が残る。

一番感じるのはメサ特有のブーストばりばりかけた音が出てくれるのですが、逆にリベラを弾いたときのような「真っ直ぐにドライブするサウンド」とは別物だと思わされました。

しかし僕はずっとジョンペトルーシが好きな物ですから、DreamTheaterで出てくるような音を出すにはやっぱりメサの音しか無いのだと思わされました。
この値段でこのサウンドが得られて、買って良かったと思います。
ただし・・・やっぱりコンプ感が強いので、ソロとバッキングの音色の中間点を作るのが凄い悩みます。ミドルやゲインを削りすぎると籠もるばかりのサウンドになり、バッキングが格好悪くなるんですよね。・・・そこを考えると本当はMark4かMark5欲しいです(苦笑) 結局僕がシングルレクティファイアを使うにあたっては、バリバリHMな音は捨てて、少しコンプがかったところで止める中間あたりの音を採用してます。


〜etc/チューブあれこれ〜


ついでにMesa/Boogieの真空管交換記録。

実は「中古でゲットした際に付いていた真空管がEL34だった」

・・・という所から話は始まり、
結果真空管全取っ替えしてしまったわけです。

ここから先は素人がパズルのような感覚で行った取り替えた軌跡
話半分で受け止めていただければと思います。
※この話のとおりに交換してアンプを痛めても、当方は一切責任を負いません!!

まずプリ管の12AX7はヘタってそうだったので、手持ちの

Electro-harmonix | 12AX7EH

に交換。共振を起こすことなく、音色に張りとパンチが戻ってくれました。
・・・プリ管の交換に関しては、確か「ロシアで12AX7を作ってる工場は一つだけ」なので、エレハモの12AX7を使うことに抵抗はありません。ブギーのロゴが入ってるかどうかはハンマーで叩いたときにフォニックが出たか出ないかの差でしょうから・・・的な素人的な安易な考えで交換してます。だって・・・秋葉原で買えば一本千円ちょいですよ。半額くらい安いんです。

ですが、問題はパワー管である
まずブギーのパワー部はBias弄るネジがあらず
うちの純正管つかってくれれば大丈夫だよ、Biasレンジ範囲に収まった物出荷してるからさ」的なスタンスなのだ。
・・・だが、そのパワー管も安くて入手しやすいのなら良いのですけど、何故か代理店(神田商会時)ルートですと、
本国で45ドルで売られてる物が、1万円!!・・・しかも殆どオーダーのみ・・・これは結構きついのであります。

当時お金のなかった自分は、
まず、手持ちのVisualSoundのアンプに使用されてた
Ruby | 6L6GCM-STR

を実験的に使用してみる。
無信号時のノイズ感覚・・・試聴的にオッケイ、音出してみてなんかオッケイぽい
EL34と比べ音が引っ込んでしまった感が受けるが、コンプレッションがかかって無く、バランス良い音になったので、個人的には良い感じ。

 実はメサのチャイナ管とこのルビーは同工場の同企画な訳なので、動かないはずがないのです。・・・ただし、このルビーが実際Biasレンジに収まってるかどうかですと・・・・・・多分収まってるのですけど、プレート電流が4.2mAというのが何か不安・・・なにせ、唯一手元にあるメサブギーハンマーテスト時のプレート電流は4.8前後だったりしたり(カラーYELLOWかな?) そんな訳でルビーで4.8mA辺りのマッチドを選べばまず完璧っぽいのですが、国内で数値指定でルビーの真空管買えるショップが見あたらず・・・TAD代理店あるんだけど、あそこでの数値指定出来るのでしょうか?それであればTADで買うんだけどなぁ。

次に試してみたのが
Tung-Sol [6L6GC-STR]

5.5mAと少し高めなのが何とも・・・なのですが、Tung-Solが過去に出した6L6GCがGE製6L6のクローンと呼べるほど公式スペックがうり二つだったので(ネット上で製品データーシート見たときそうだった)「真の6L6サウンドを求めるならGEぽさを追求すべき!?」と買ったのがこのTung-Sol!!……しかし、こいつ復刻版だから規定内なのかなぁと不安はありましたが、まあ8万で買ったアンプだから冒険していいでしょう・・・と装着です。

結果、まず信号なしの時のノイズは範疇内・・・てか変わらない(わからないだけかも?)
で、音色自体ですが・・・ルビーの4.2mAと比べるとかなり音が違います。結構コンプ感があって、
ちょうどルビー6L6とEL34の中間あたりのトーン的な印象があり。元気がありありなサウンドです。

で、ここで金が尽きたので結局今はToug-Solのものを使ってます。。

繰り返し言いますが、これは非公式・危険すぎる真空管交換です
僕自身は[ID]と[IC2]の電流数値が近ければそれがBias範囲内なんだろう・・・と結構甘く見てるんです。・・・・・・まず交換自体に不安のあるからは純正管をお勧めします!!
なにせ僕が参考にしてる数字は、唯一下に記載した数字のみなのですから・・・

Istatic, mA 48.0-50.9 Green
Istatic, mA 52.3-? GRAY

僕自身はメサブギーのカタログに掲載されていたハンマーテスト時の写真より、5本の上記の数値からレートを割り出してるだけなのです。・・・・・・でも真空管で[ID]の誤差0.5mA内のものを納品する・・・なんてあまりにも難しすぎる?、そう思えるから僕は冒険できてしまうのかもしれません。
因みに明らかに合わない管とかありますから、6L6は要注意ですよ。まず450V耐えられない管がちらほらありますから。・・・そこら辺は海外サイトでわんさかデータースペックが転がってるので探してみてください。
…しかし、真空管の数値を選べるショップとか知らない方は、素直に純正管買うのが一番良いと思います。……僕は資料をネットで探しまくったけど、その期間だけでも約一週間。買ったほうが早いですよ、絶対(苦笑)。


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