ギターアンプ
■ Fender Japan [ SV-20CE ]
JPM100と共に十年間頑張ってくれたギターアンプ。
発売当時の謳い文句は
真空管採用&セレッションスピーカー搭載の本格派アンプ
僕が大学生当時のアンプ事情は、5万円以下ですと
マーシャルはまだParkシリーズしか出しておらず、ホント「5万円以下はトランジスタアンプ、真空管アンプは8万円以上」だったので、それを考えると「真空管搭載でセレッションスピーカー2発で2万円台」というのは衝撃的でありました。
しかし、プリ管搭載といっても、実はDriveチャンネル部の増幅回路の一部でしかあらず
……基本的なプリアンプ部はトランジスタ仕様なわけで、真空管ニュアンスはどこにも含まれない訳である。
またセレッションと言ってもサイズは8インチ、アンプの骨組みも軽い合板を使っているので、とても本格的サウンドとは言い難い訳である(汗)
しかし、それでも当時、エドワーズの安物アンプからこいつに買い換えて、最高の気分を味わえました。
クリーンはトランジスタが功を奏したのか?ニュアンスは固いが音は綺麗。
で、歪みは基本ただフェンダーならではの「クリーン信号をただただブーストしてるだけ」なので使いづらい音色なのだけど、
歪み部の変わりにエフェクターを持ってきたら大正解
(TubeWorksの真空管エフェクター使ってました)
「これでドリームシアターぽいサウンドで弾ける」と、大学生だった僕はただただ弾き鳴らしてた思いであります。
そして、このアンプが他のアンプより画期的だったのがもう一点

SEND・RETURN端子付き。
この機能があったお陰で、デジタルアンプとの相性は最高。JonsonのJ-Stationをプリアンプ部に持ってきてからは、ポテンシャルを大きく超えたサウンドを鳴らしてくれました。
その後RiveraのR100を買ってしまって置き場所なく処分してしまいましたが、
僕的には2万円は安すぎるくらい使い勝手の良かったアンプです。
しかし、今の時代ですと3万円でオール真空管アンプが買えてしまう時代。
ニュアンスを鍛えるのなら絶対的に真空管ですから、こいつの時代も終わったのかな。
ブラックスターなんかは2ch切り替え出来る真空管アンプを5万円で出してますもんね・・・信じられない時代になりましたよホント。
そんな感じで今では少し陰に隠れたアンプでしょうが、90年代のギターキッズを支えてくれた名シリーズだと思いますし、もしもPODなどのデジタルアンプをお持ちの方にはモニターとして是非お奨めしたいアンプですよ。……この値段帯でエフェクトループ搭載ってこのアンプくらいしか無いですからね。今だとSVC-20CEって名前に変わってると思います。
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